日日ちち弁

父(70歳)のつくる弁当と、時々日本酒、おいしいめし。

12月15日のちち飯と、映画『ウルフウォーカー』

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いま私が食べたい

鶏もも肉の網焼き、ベーコン・じゃがいも・玉ねぎの炒め物、ホタテ貝柱と白菜のくたくた煮、なめこと豆腐の味噌汁


こんばんは。
昨日のちち飯、一日遅れでご紹介です。パリパリに皮を焼かれた鶏もも肉がおいしそう。たいていこれは柚子胡椒で食べるのが、実家の定番です。
うらやましい・・・。

というのも、相方(と言ってみたり夫と言ってみたり、どうも配偶者の呼び方って悩みますね。私は旦那とは呼びたくないタイプの人間です)のH君が鶏肉に懐疑的で、なかなか使いにくい食材だからです。

亡くなったお父さんが鶏肉苦手だったため、実家の食卓にあまり上らなかったとか。
それはそれとして仕方ないのですが、鶏肉大好きな私としては、こういう単に皮目をカリッと焼いただけ!のシンプル鶏料理がたまには食べたいところです。



さて、先日は久々に映画に行ってきました。

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上映後はもちろんエビスビール
恵比寿ガーデンシネマに観に行ったもんですから・・・)


『ウルフウォーカー』(トム・ムーア監督)です。

アイルランドルクセンブルクで制作されたアニメ映画。
内容はといえば、異国版『もののけ姫』と言って差し支えないでしょう。

監督がジブリ映画に造詣が深く、リスペクトといいますか、オマージュといいますか、ぐいぐいもののけを感じる設定となっています。

舞台は1650年、ハンターの父親とイングランドからアイルランドへ渡ってきた女の子ロビンが主人公。イングランドから遣わされた護国卿の命令で、森を開拓するためにオオカミを殺すように命令が出ます。
女子供は城壁から出てはいけない、調理場や掃除婦として働かないとならない閉鎖的な世界にうんざりしたロビンは、父親をこっそり追いかけて迷い込んだ森の中で不思議な女の子に出会います。

彼女はオオカミの言葉を理解し、傷を癒す不思議な力がある。しかも眠っている間は、人間の体を抜け出して、魂(というのかな)がオオカミとして実体化する。そんな自分を「ウルフウォーカー」と名乗ります。
ロビンは彼女と友人になり、彼女の行方不明の母親を一緒に探すと約束するのですが…
というお話。

自然と文明の対立を描いた大まかな流れはもののけ姫と同じですが、あちらがアシタカという「あいつ、どっちの味方なのだ(ジコ坊)」的などっちつかずの『あいまいさ』を踏まえた作品であるのに対し、ウルフウォーカーはもう少し簡潔です。

基本的に開拓者、かつ侵略者である護国卿側は悪者として描かれており、それを表現するように城内の色彩は薄暗く灰色で湿っています。
このあたり『コープス・ブライド』(ティム・バートン)が思い出されますね。地獄はカラフルで音楽に溢れさせ、地上に生きる人々はどよんと澱んだ眼で対照的に描いてあります(この映画もおすすめであります!)

なので、良くも悪くもあまり悩まずに見ることができます笑

なんでも古代アイルランドではオオカミは「共に生きるもの」「直接的な脅威ではなく、自分たちよりも強い上位種であり、共存すべきものととらえ、尊敬の念を持っていた」のだそうで(パンフレットより抜粋)、そもそも共存の象徴なのですね。

ゆえに、オオカミとウルフウォーカーが生き残ることを素直に祈っても、どちらか一方が勝ち!という乱暴さではなく、共存を祈る穏やかな気持ちで見守ることができます。

もう少しで上映は終了みたいですが、ご都合のつく方はぜひぜひ!
見ごたえのある映画でしたよ~!



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